九谷焼の特徴


加賀国江沼郡九谷村(現在 加賀市山中)に窯を築き、初めて焼成。

九谷焼特徴 九谷焼発祥の地

九谷焼(くたにやき)の特徴は色絵種類の豊富さを用いさまざまなデザインへ転用することにあります。石川県加賀市周辺で作られている陶磁器です。金沢市・能美市・小松市・能美市・加賀市に多く、作家、店舗、絵付師など九谷焼に従事している人がいます。

九谷焼誕生のルーツ

色絵のついた陶磁器の伝統工芸品で、今から360年前程、つまり江戸時代前期に誕生しました。ルーツは中国の色絵磁器にはじまり加賀の支藩だった大聖寺藩の初代藩主・前田利治(まえだ・としはる)公が現在の金と同等の価値に位置していた磁器を中国から輸入していたが輸入規制があ家中に命じて九谷村で焼かせたのが始まりとなります。現在の加賀市の山奥になります。

 

九谷焼 五彩について

絵付け方法も上絵(うわえ)と下絵(したえ)があり多くの場合、釉薬をかけた上に描く上絵が多色の色使いで豪快で線書きの上に、緑、黄、赤、紫、紺青の五彩で施される和絵具の重厚な輝きが美しい焼き物となります。

和絵具はフリットといわれるガラスの成分に相当し美しい照りも魅力に大きく関係してきています。地元では絵の具屋さんも存在し既存の和絵の具の配合率を替え、五彩の中でもその店店で色は並べてみると異なりがわかります。

食品衛生法について

絵の具も食品衛生法が適用される食器や対象外の装飾品などにより有鉛・耐酸・無鉛と種類があり融点、つまり窯焼成で溶ける温度の違いや色表現も異なります。

もちろん、食器類に関しては準拠法により販売者の検査が必要となります。

準拠法の視点からみても世界各国には食材が設置する部分という文言は統一感が強く感じています。

盛り絵付けについて

通称「九谷五彩」と呼ばれる5つの色(紺青・赤・紫・緑・黄)は呉須(ごす)と呼ばれる黒色で線描き(骨描き)し、さきほどの五彩(紺青・赤・紫・緑・黄)5色での絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法です。 これを「九谷五彩」と呼んでいます。油絵の様に絵の具に厚みをつけ、描くというより盛るという方が正しい表現なのかもしてません。

代表色絵のくくりとしましては古九谷と木米風、吉田屋風は、青・黄・紫・紺青の四鮮が美しく、飯田屋風は「九谷赤絵」と呼ばれるほど特徴的な赤色が目立ちます。永楽風は艶やかな赤と金が施され、庄三風は古九谷・吉田屋・赤絵・金欄手の手法を兼ね備えたバランスの良さが美しい九谷焼です。

もちろん五彩といっても全ての色を使った方が好ましいデザインもあれば、その対象によりけりとなります。

九谷焼特徴 九谷焼代表色絵

商品ごとの価値

ここまでは主な九谷焼特徴をメインとしお話させていただきましたが実際に使用する場合の取扱やシーンも対象物により様々あります。急須やマグカップの和食器。縁起物招き猫などのインテリア装飾品。作家物。ギフト用/海外土産/会社贈答/自宅用とさまざまなお客様のニーズに合わせられます。価格帯も転写紙貼り付けや手描きのレベル、差別化点により数千円・数十万円とございます。

焼成種別と温度について

九谷焼の窯の焼成温度もこれもまたその店店によりますが一般的な焼成温度は760℃から830℃の間です。

窯にも種類があります。まず粘土から作って形状を焼成する本窯は1200℃。形状を対象に上絵付して焼成する場合が上記の760℃から830℃の間になります。これは対象物によって前項にでてきは食器類は食品衛生法基準クリアの為、高めの温度で焼成されます。一方装飾品の置物などはその絵の具の融点に設定されることが多いと考えられますが、これもその窯その窯です。

九谷焼 絵付け種別について

九谷焼のすごいところは他産地では見られないほど九谷五彩を主軸に絵具の種類を豊富に用いてさらに各店店で調合し生地に隙間なく手間暇かけて絵付けしていくところにあります。絵付け方法も手描き/転写紙/ハンコと時間のかかる手描きとは別に時間短縮と大量生産を目的とした方法もあります。一方みかたによっては転写紙を貼って焼成<完成といってしまうと簡単ですが転写紙製造時に色数・生地の合わせた位置決め、ゴスを入れる位置、部分など最初のみ費用も時間も要します。

食器洗い乾燥機(乾燥機)の使用について

九谷焼の色絵が食器洗浄による退色についても考えていく必要があります。退色する一番の原因は熱とアルカリになります。

つまり食器洗い乾燥機(乾燥機)は熱と水流により洗浄を行うため継続的に機械をつかうと退色は避けられません。

新品時の【光沢度】を守っていくには手洗い水洗いし最後に柔らかい布で水分を拭きとっていただきますと【光沢度】も長持ちします。

ここで石川県工業試験所が行いました赤絵の具の耐久性向上について検討した内容を示します。

令和2年12月のJIS規格が制定されたが対象はボーンチャイナ製食器、つまり牛の骨(こっぱん)が30%から60%含まれた磁器食器が対象で九谷焼を含む磁器や陶磁器製食器は対象外となっている。ここは各業界の反対意見や既得権益の関係から対象外の背景が伺えそうですが私は分かりません。今回は赤絵の具とフリット(白玉)の調合割合で耐久性、つまり退色具合をみた試験でした。